羽化と孵化
扉の隙間から、曲がり角の影から、机の下から。わたしの完璧なスニーキングをキョーヤは全て見破った。放課後の今は、こうして応接室の真ん中に座らされて隠れることもできない。ところでこの座布団はどこから持ってきたんだろう。「あの館から持ち出したん…
RE!長編02-01雲雀
渚
「音がした。だから来た」 そのことばを、背中で受けた。キョーヤの声は、弱々しいというより痛みを押さえつける反動で震えている。「ノイズのような、覚えのない……けれど、海の音だった。今も……聞こえないのかい」 最後はわたしに向けられたひとことだ…
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奇妙が始まる
ほとんどが浮き足立っていたクラスメイトたちはそれぞれの部活や委員会へ出かけてしまった。ひとり残されたのは好き好んでのことではなく、心情としてはむしろ苦行に近い。先ほどまでは冷や汗が出ていたほどには、深刻に。「この……自分には絶対にできない…
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数日後、とある部屋
このところ、応接室に入った後は後ろ手にドアを閉める変な癖がついてしまった。万が一にも廊下を通りがかる誰かと目を合わせたくなくて、そう答えた時のキョーヤの目は楽しげだった覚えがある。ちょうど、今この瞬間のように。 カーテンを閉め切った、ふた…
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※はじめに
1.この長編はセンチネルバース設定です。センチネル=五感の鋭さとその反動の両方をあわせ持っている。希少ガイド=センチネルの負担を和らげる力を持っている。超希少基本的にこの2点の設定を中心としています。本編へ※詳細は以下!現在様々な設定が適用…
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