錯乱レビュータイム

 
 あらすじ
 順平と藍、ふたりで吉野宅でくつろごうとしたけど藍の方はなぜか涙目です
 あらすじ終わり

「この前リメンバー・ミー観たよ……」
「だから涙ぐんでるんだ……?」
「家族ものはわかってても避けられない……思い出しただけで涙が……」
「……お別れだけど……」
「歌わないでぇ……」
「これから藍さんを穏便に泣かせたいときに役に立つね」
「穏便に泣かせたいとき……?」
「まぁ深く考えないで、はいお茶」
「ありがと。じゃあ順平くんの泣き顔が見たいときはどんな映画がいいの?」
「何だろう、海底鬼岩城かな」
「へー、ちょっと意外かも? 順平くん子ども向けのも観るんだ」
「観たのは小学生のころだよ。遠足のバスとかね」
「あ、そっか。あのバギーちゃんはどの世代も泣いちゃうよねぇ……勇ましくて頼もしくて悲しくて……」
「いや……あのビデオを観てたころは毎日がとても輝いてた気がするなって思うと涙が」
「……大人になるって悲しいね……」
「藍さんみたいな大人もいるから世の中そう捨てたものじゃないよ」
「……明日もがんばろ」
「がんばろうね」